五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)と認知機能は深く関連しています
五感を意識的に使うことで脳が刺激され、
認知症の予防や改善にもつながると考えられています
特に嗅覚は記憶と強く結びつき、認知機能の低下の早期発見にも役立つ可能性があり
医療現場や介護施設、緩和ケア病棟の治療などでも取り入れているところが増加しています
そして近年、アロマセラピーが認知症の治療に用いられるようになりました
そのきっかけとなったのが、
長年認知症の研究をしている鳥取大学医学部の浦上克哉教授の
「ある匂いを嗅ぐことで認知症を予防し、脳を若返らせることができる」
という説です
軽度から中等度の認知症患者において1ヶ月実験を行ったところ
睡眠の質が良くなり生活のリズムが整ったことで
認知症患者に多く見られる
昼間の傾眠や夜間に大声を出すなどの症状が減少し
記憶の改善も見られたそうです
「ある匂い」とは何か? 気になりますよね
認知症患者の日中に良いアロマ:
リフレッシュ効果や交感神経を刺激してくれるローズマリーやレモン
認知症患者の夜間に良いアロマ:
リラックス効果の高いラベンダーやオレンジ
物忘れが進み始めた予備軍の方々にも
記憶力が正常範囲に戻るなど十分な効果が見られたそうです
つまり、交感神経のバランス調整に匂いが刺激になるということです
普段から、香りを楽しむ生活で、脳を活性化しましょう
このコラムを書いた人:東銀座整骨院・整体院・鍼灸院・マッサージ院 関美奈子