書痙(局所性ジストニア)

どんな病気?

書痙とは、無意識に指・手首・腕が極度に緊張して手がこわばり、震え、上手く字が書けなくなる書字障害のことをいいます。手指を沢山使う音楽家や美容師、大工、漫画家、歯医者、時計修理士など、多種多様な職業の方が発症します。
症状の特徴としては、手が震えて文字が「ミミズ」のようになる、字を書き始めてから徐々に緊張が高まり、途中で書けなくなる、字は書けるがどんどん文字が小さくなるなどが揚げられます。

主な原因は?

書痙は、無意識に筋肉がこわばってしまうジストニアの局所型の一種です。「心理的要因」や「脳神経回路の異常」などが主な原因と言われています。
本態性振戦、甲状腺機能亢進症、アルコールの離脱症状(禁断症状)やカフェイン摂取など手指の振戦を起こす疾患の除外が必要です。
西洋医学の治療方法としては、薬物療法、ボツリヌス療法、心理療法、DBS 療法があります。
書痙(局所性ジストニア)

治療で期待できる効果

「書痙」に対して中国伝統医学では「顫証」として弁証し、「補肝腎養精血」、「調理脾胃」、「活血化瘀」の論治を考えています。基本穴として百会、風池、風府、太衝、陽陵泉から選びます。

補肝腎養精血
肝兪、腎兪、三陰交、復溜、太渓、関元、気海を加えて補法を施す

調理脾胃
脾兪、足三里、三陰交、関元、気海を加えて補法を施す

活血化瘀
血海、大敦を加えて瀉法を施す。便秘がある場合、上巨虚、大腸兪、支溝を加えて瀉法を施す

  • ストレスを軽減します
  • 自律神経を安定させます
  • リハビリを併用することで治療効果をキープし、最終的に完治を目指します
  • 震えが徐々に改善し、字が書けるようになります
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