空咳(乾いた咳)

どんな病気?

咳は、ほこりやウイルス、細菌などの異物が、体に入って来ないように働く防御機能です。
気道内に侵入した異物は、気道にある咳受容体を刺激し、その信号が脳にある咳中枢に伝えられ、咳が出ます。異物の他にも、気道に炎症が生じたり、気道に溜まった痰を出す為にも咳が出ます。
空咳(乾いた咳)

主な原因は?

空咳(乾いた咳)とは、痰の出ない咳で、単純な風邪の場合は、空咳が多く見られます。
微熱や倦怠感などを伴う長引く咳の場合は、間質性肺炎や肺がんのことがあり、その場合はレントゲンや CT 検査で判明します。レントゲンで影がないのに咳が続く場合は、気管支炎が治った後に尾を引いていたり、百日咳やアトピー咳嗽(がいそう)、夜中から朝方に出やすい咳喘息、化学物質などによるシックハウスなどの病気が考えられます。脳にある咳中枢は、大脳皮質によってコントロールされる為、心因性ストレスによって発生する可能性もあります。
西洋医学の治療方法としては、空咳を引き起こす原因疾患により、治療方法が異なりますが、咳を一時的に止める方法として薬物療法があります。



治療で期待できる効果

病院でもなかなか治らない咳については、鍼灸治療が大変効果を発揮しています
基本穴として肺兪、中府から選ぶ

・肝火犯肺
尺沢、太衝、侠渓を加えて瀉法を施す。更に少商、大敦を加えて点刺する

・肺陰虧耗
三陰交、太渓を加えて補法を施す

・肺気虚
太淵、脾兪、足三里を加えて補法を施す

  • 咳が止まります
  • 咳を起す原因により、原因を根本から治療します
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