発達障害

どんな病気?

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。保護者の育て方の問題ではなく、通常低年齢に生じるものであり、成人になってから生じることはありません。

発達障害の分類と内容: 発達障害は4つに分けられます

①広汎性発達障害(自閉症/アスペルガー症候群)

  • 自閉症
    ・言葉の発達の遅れ
    ・コミュニケーションの障害
    ・対人関係・社会性の障害
    ・パターン化した行動、こだわり
  • アスペルガー症候群
    ・基本的に、言葉の発達の遅れはない
    ・コミュニケーションの障害
    ・対人関係・社会性の障害
    ・パターン化した行動、興味・関心の偏り
    ・不器用(言語発達に比べて)

②注意欠陥多動性障害(AD/HD)
・不注意(集中できない)
・多動・多弁(じっとしていられない)
・衝動的に行動する(考えるよりも先に動く)

③学習障害(LD)
「読む」、「書く」、「計算する」等の能力が、全体的な知的発達に比べて極端に苦手

④発達性協調運動障害
手足の協調性運動(手振り歩行)ができない(例)

主な原因は?

明らかな原因は解明されていないが、生まれつき見られる脳の働き方の違いと言われています。
西洋医学の治療方としては、根本的な治療がなく、投薬などによる対症療法を行います。

発達障害

治療で期待できる効果

中国伝統医学による病因病機:先天不足、脾腎虧損、気滞血瘀
治療穴として、百会、四神聡、風府、神門などから選ぶ

・先天不足
腎兪、三陰交、復溜、太渓を加えて補法を施す

・脾腎虧損
中脘、豊隆を加えて瀉法を施し、脾兪、足三里、三陰交を加えて補法を施す

・気滞血瘀
膈兪、血海、三陰交を加えて瀉法を施す

リハビリの併用
グーパー腕ふり運動:
肺機能の向上、脳の BDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor「脳由来神経栄養因子」)や脳神経伝達物質(セロトニン、ドパミン等)分泌の促進、脳回路の活性化が期待できる
手指体操:
指先は脳に繋がると言われる。指先を動かせば脳に刺激を与え、脳の活性化をさせ、脳皮質疾患や発達障害などの症状を改善が期待できる

  • 明るく周りに接すことができる
  • 一部の症状が軽減される
  • リハビリにより、歩く時、走る時に手が振れるようになる
  • リハビリにより、体幹のバランスが改善される
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