むち打ち症について

「むち打ち症」は何故起こる?・・・追突の種類と症状

交通事故などの追突事故によって発症する「むち打ち」は、正確には「外傷性頚部症候群」といいます。
頸(くび)がムチのようにしなって発生することから「むち打ち症」と呼ばれています。

この症状の多くはむち打ち症の起こり方はおよそ次の三つに分類されます。

  1. 正面からの追突によるもの
  2. 側面からの追突によるもの
  3. 後方からの追突によるもの

1.の正面からの場合は衝突直前に事故を予知しやすいため、首の筋肉が緊張し、衝撃を和らげることができるので比較的軽度です。首はまず前に強く曲げられ、その後、後ろにしなります。

2.の側面からの場合はまず追突された側に肩につくほど強く曲げられ、次に反対側にしなります。角度によっては複雑な損傷を受けます。

3.の後方からの場合は事故をまったく予知していないことが多く、首の筋肉は弛緩していますから1.のように衝撃を和らげることができません。首は後ろに強くしなってから前に曲がります。しなり方が小さくても受けるダメージは大きくなります。事故の九割がこのタイプです。

もともと人間の首の動きは前に60度まで、後ろと左右は50度まで、と限りがあります。
この範囲を超えてしまうと頸周辺の組織が損傷を受け、症状が出るのです。

「むち打ち症」の4つの症状

「むち打ち症の症状」は大別するとおよそ以下の4つに分類されます。

(1) 頚部の捻挫を主とする症状

足首や手首の捻挫と同じで、頚部の筋肉や靭帯、関節包の損傷です。

頸がだるい、頭が重い、頭痛、頚部の痛み、運動制限がある、肩がこる・・・など他の捻挫と同じような症状です。

(2) 神経根の障害を主とする症状

神経根とは脊髄神経から枝分かれし、腕や足に分布する神経の根本部分のことです。
そこを圧迫されたり、引っ張られたりすることで、その神経が支配している領域に循環障害が起きます。

しびれ感、知覚異常、電気が走るような痛み・・・など症状が複雑です。

(3) 自律神経の障害を主とする症状

脳に血液を送る動脈(椎骨脳底動)の血流が悪くなり、自律神経が正常に働かなくなります。

頭痛、頭重、眼精疲労、耳鳴り、めまい、難聴、集中力の低下・・・さらに内臓不調など不定愁訴の症状がみられます。

(4) 骨髄液圧の低下を主とする症状

骨髄液は脳の水分を調整したり、衝撃から守ったりする働きをしますが、外傷により髄液を包む硬膜が破れ、髄液が漏れ、圧が低下することで、頭痛、はきけ、めまい、視力障害、集中力の低下など(3)に似た症状が出ます。
これは専門医の診断がなければなかなか分かりにくい疾患であり、外科的処置が必要な場合もあります。

これらは単独で起こる場合もありますが複合的に起こる場合もあります。
見た目にあまり変化がない場合、周りから理解されにくく、精神的にも辛い状況に追い込まれる方もいらっしゃいます。
事故の状況によってはそのことが精神的負担になり、治癒を遅らせてしまいます。

東銀座整骨・整体・鍼灸院ではそういった心の問題もふまえ、様々なバックアップ体制を取りながら治療を進めております。